結婚式の契約の流れ!気を付けることや全注意点を解説!

2023年3月4日

結婚式の契約の流れを解説!気を付けることや注意点はなに?

結婚式の契約に関しては、トラブルになりやすいと言われています。新郎新婦も結婚式は購入したことのない商品と言えるため、知識がなく注意点を見逃しがち。

結婚式の契約時にトラブルにならないためにも、気を付けることや全注意点を解説します。

この記事の目次

この記事を書いた人
杉崎真

2019年9月に結婚。2017年からウェディング事業のスタートアップ企業をお手伝いし、ウェディングプランナーの仕事も兼ねる。正しい結婚式の情報をお届け。

結婚式には仮契約と本契約がある!仮契約の注意点は?

結婚式の契約には仮契約と本契約の2種類の契約が存在します。

仮契約 結婚式の予定日に気になる結婚式場を確保しておく。確保できる期間は7~10日間程度。
本契約 内金(契約金)を払い、正式に契約。本契約以降はキャンセル料がかかる。

結婚式の仮契約における注意点

結婚式場と仮契約する場合の注意点は、キャンセルすることを忘れていたらそのまま本契約に移行されてしまう結婚式場もあることです。

また、仮契約の時点で内金(契約金)が必要になる結婚式場もあります。この2点は、結婚式場と仮契約をする前に必ず確認しておきましょう。

もし仮契約から本契約に勝手に移行する結婚式場や、仮契約に内金が必要な結婚式場であればその後も何かしらの形でトラブルになる可能性が高いため、契約自体を諦めた方が良いでしょう。

また、キャンセルの手間があるので結婚式場の仮契約は最大でも3式場以内に抑えておくことが無難です。

杉崎真

結婚式の仮契約システムについてはあるところとないところがあります。基本はお金がかからず便利なので、気になる結婚式場があれば利用することをおすすめします。以降では、結婚式の本契約のことについて解説していきます。


金額の注意点!結婚式の契約前には見積りの確認を

結婚式は、数百万円という莫大な費用がかかる人生の一大イベントです。数百万円という莫大な費用を払うのですから、結婚式の見積もりに関してはなるべく契約前の段階で納得いく仕上がりにしておいた方が良いと言えます。

結婚式の契約前に見積もり金額をある程度固めておかなければ、契約後に見積もり金額が上昇します。結婚式の見積もり金額は、100万円程度上がるのが平均だと言われています。

契約後に見積り金額を上げないために、結婚式の見積もりはどのような点を気を付けておけば良いのでしょうか?結婚式の見積もりの確認ポイントを紹介します。

結婚式場の見積もりのアイテムランクは確認OK?

結婚式の契約前に、アイテムランクは必ず確認しておきましょう。代表的なものは結婚式での料理コースです。結婚式場によりますが、1番低いランクのものだとメインが豚肉だったり鴨肉だったりします。

その他にも結婚式中のお色直しの料金が含まれていなかったり、フリードリンクでワインやカクテルがついていなかったりします。結婚式の見積もり内容の確認は、代表的なものは以下の通りです。

料理 コース内容はしっかり確認(メインは牛肉かなど)、子供はいくらかかるのかも確認
衣裳 お色直しや小物は含まれているかを確認、親族分の留袖やモーニングレンタルも確認
飲物 ワインやカクテル・ウェルカムドリンクがついているか確認
装花 どれくらいのボリュームになるかを実際に写真などで確認
演出 スクリーン代やカラオケなどが別途かからないか確認
写真 スナップアルバムや写真データなどは含まれているかの確認
ヘアメイクリハーサル オプションの結婚式場が多いので含まれているか確認
引出物 引菓子含めて7,400円/1人程度が相場

特にパッケージプランを利用する新郎新婦は、プラン内のアイテムがどの程度のものなのかを確認することが重要です。

例えば装花はプラン内にすると、ゲスト卓は1~2輪程度で寂しすぎる結婚式場も少なくありません。パッケージプランにする場合も、すべてのアイテムが含まれていての見積額なのかをよく確認しましょう。

結婚式の見積りに関しての注意点は、以下の記事に詳細をまとめてあるので参考にしてください。


結婚式でやりたい演出やオプションなども詰め込む

おふたりが結婚式で行いたい演出は、しっかりと見積もりに反映されているでしょうか?最近ではプロフィールムービーやエンドロールムービーなどの映像演出が人気です。

また、プロジェクションマッピングや入退場の花火など、結婚式の演出は多岐にわたります。おふたりがやりたい結婚式の演出はなんなのか?をしっかりと考えた上で見積もりに反映しておきましょう。もし予算オーバーになれば、契約後に削っていくこともできます。

結婚式場の衣裳の品ぞろえは確認した?

結婚式場の衣装部屋や提携しているドレスショップでは衣装の数が少ない場合があります。

結婚式場でお気に入りの1着が見つからず、衣裳を妥協してしまうことは少し悲しいですよね?結婚式の契約前にその結婚式場の衣裳は必ず確認するようにしましょう。

傾向としては、カラードレスの品ぞろえが少ない結婚式場が多いです。お色直しでカラードレスを着る予定の人はカラードレスも確認するようにしてください。

結婚式場へのアイテムの持ち込み料は確認した?

結婚式場は基本的に何かを自分で用意しようとすると持ち込み料が発生する場合があります。結婚式場で持ち込み料がかかるアイテムは以下の通りです。

  • ドリンク
  • ウェディングケーキ(食べ物は衛生上、基本的に持ち込めない)
  • 司会者
  • ペーパーアイテム(無料の結婚式場が多い)
  • 音楽関係(著作権の関係上、CDの提出を求められる)
  • 衣装
  • ヘアメイク
  • 装花(生花は持ち込み不可の結婚式場も多い)
  • カメラマン
  • 引出物
  • プチギフト(無料の結婚式場が多い)
  • ウェルカムボードなどの受付アイテム(無料の結婚式場が多い)
  • ムービー
  • リングピロー(無料の結婚式場が多い)
  • 以上のもので、ぜひ持ち込みたいというものは必ず契約前に結婚式場に持ち込み料がいくらかかるのかを確認してください。

    結婚式でDIYを多くして節約したいと考えていても、持ち込み料金が高額な結婚式場だとなんの節約にもなりません。


    杉崎真

    結婚式の見積り金額は、契約前にある程度決めておくのがベターです。ある程度決めておいても、後で細かいアイテムがたくさん出てきてほぼ確実に見積り金額は上がってしまいます。また、ゲストのお車代など見積りに含まれないお金がかかってくるケースもあります。


    金額以外に結婚式の契約前に気を付けるポイント

    結婚式の契約をしてしまう前に、金額以外のことでも結婚式までのスケジュール感は必ず確認するように気を付けておきましょう。以下では、結婚式までのスケジュールの中で何を確認すべきなのかを解説します。

    打合せはいつからで何回行う?

    契約を終えてからの結婚式の打合せ回数は必ず確認しましょう。多くの結婚式場は、結婚式の半年ほど前から打合せが始まり、頻度としては月に1回ほどの打合せが設けられています。

    結婚式は決めることが多く、最低でも5回打合せをしなければ不安が残る結婚式になるという傾向が見られます。

    半年以上前に結婚式を契約しても、打合せ頻度が3回に満たない結婚式場は注意してください。打合せ回数が少ない結婚式場に関しては、その分結婚式当日のトラブルの可能性が高まることを心に留めておいてください。

    プランナーはそのまま?

    結婚式の契約前と契約後で、プランナーが代わってしまう結婚式場もあります。せっかくプランナーが気に入って契約したのにも関わらず、プランナーが代わってしまうと本末転倒です。

    このように結婚式の契約前と契約後でプランナーが代わる結婚式場は、優秀なプランナーが契約前に担当しているケースがほとんどです。

    なぜかというと、結婚式は契約までが勝負と言われているので、契約してもらったらまた次の新郎新婦を契約してもらった方が結婚式場の利益になるからです。

    プランナーが代わってしまう結婚式場は珍しいケースではありません。契約前に担当プランナーは代わらないのかをしっかり確認して、もし代わるのであれば担当してくれるプランナーと顔合わせしてから契約の判断をしましょう。

    予定より時間が押したら延長可能?

    結婚式当日は、様々な理由から予定していた時間よりも長引いてしまうことが多くあります。

    時間が押してしまった場合に延長できる結婚式場であれば問題はありませんが、中にはプログラムを削ることを余儀なくされる結婚式場もあります。

    特にホテルなどで結婚式を行う場合は、次のカップルの結婚式が控えているということも珍しくありません。

    自分たちの次に結婚式の予約が入ってしまっている場合は、延長が不可能だと言われることもあるのでこちらも契約前に確認しておくと良いでしょう。

    希望したら日程は変えられる?

    日程を決めていたけれど、都合上どうしてもずらさなければいけなくなる場合もあります。残念ながらほとんどの結婚式場で日程を変更するというのは難しいことですが、念のために聞いておきましょう。

    たいていの結婚式場は仮契約の時点までであれば日程変更は無料でしてくれます。契約後に日程を変更したい場合は有料になってしまうことが多いので覚えておいてください。

    結婚式の日程に関しては、絶対にズレることはないという日に設定しておくのが無難です。ただし、新型コロナウイルスの影響など特別な事情が出てきた場合に限り、結婚式の延期を無料にしてくれる結婚式場も多くなりました。

    杉崎真

    結婚式は一生のうちでも大きな買い物となるので、事前に確認すべきことが多くて当たり前です。事前の細やかな確認が、結婚式当日を幸せや楽しみにすることができる重要なエッセンスです。


    クーリングオフはある?結婚式のキャンセルに関わること

    結婚式は契約時点でのトラブルが多いのは、キャンセル規定や支払規定が結婚式場によって異なるからです。ちゃんと契約書には記載してあるのですが、すべて読まない新郎新婦も多いです。

    何度も言いますが、結婚式は大きな買い物なので契約書は事前に入念に確認するように注意しておきましょう。契約書周りに関することでは、以下の4つのポイントに気を付けてください。

  • 結婚式費用の支払方法や支払期日
  • キャンセル料はいくらか
  • 結婚式場の契約時に払う内金
  • 結婚式にクーリングオフは適用される?
  • 結婚式費用の支払方法や支払期日

    結婚式費用の支払方法に関して、クレジットカードはありでしょうか?なしでしょうか?最近ではクレジットカードに対応している結婚式場は増えてはいますが、未だに現金のみの結婚式場もあります。

    クレジットカード払いを選択したとしても利用限度額を超えてしまう場合が多々あるので、クレジットカードで支払いを済ませる場合には限度額にも注意しましょう。また、支払期日に関しては前払いなのか、当日払いなのか、後払いなのかを確認しましょう。

    前払い 結婚式当日にお金のことを考えなくても良いことがメリット(結婚式の1週間~1カ月前までの支払が多い)
    当日払い ご祝儀をもらってからの精算ができることがメリット
    後払い 結婚式当日もお金のことを考えずに済み、ご祝儀をもらってから精算ができるのがメリット(後払い可能な結婚式場はほぼない)
    キャンセル料はいくらか

    基本的に結婚式場は結婚式当日の半年前からキャンセル料が発生する仕組みになっているところが多いです。大体の人が半年前を目途に契約するので、契約したらキャンセル料が発生すると思っておきましょう。

    結婚式場によってキャンセル規定が異なり、支払わなければいけない金額も異なるので契約前に必ずキャンセル規定は確認してください。

    結婚式場の契約時に払う内金

    結婚式の契約時は、必ずと言って良いほど内金(申込金)を支払わなければいけません。内金の相場は5~10万円程度です。では、この内金の扱いはどうなるのでしょうか?

    通常は、結婚式費用に反映されて最終見積りから差し引かれます。しかし内金をそのまま懐にしまう悪徳結婚式場も存在するので、内金の行方についても契約前に確認しておきましょう。

    また、ほとんどの結婚式場で、キャンセル時には内金はキャンセルをしても返ってきません。

    結婚式にクーリングオフは適用される?

    結婚式には残念ながらクーリングオフ制度はありません。クーリングオフが適用されるのは、訪問販売や電話販売です。

    そのため、結婚式はしっかり納得してから契約に進むことが理想です。

    杉崎真

    もし強引な勧誘によって結婚式場と契約してしまってトラブルになった場合には、消費生活センターを頼ると解決してくれるかもしれません。



    結婚式の契約後に人数やプランの変更はできる?

    結婚式の契約後に人数やアイテムなどを変更したいとなった場合は、何を変更するかによって可否が決まるので気を付けておきましょう。

  • 人数:変更可(結婚式の2週間~1カ月前まで)
  • すでに選んだアイテム:変更可(結婚式の2週間~1カ月前まで)
  • 結婚式のプラン:変更が微妙
  • 結婚式の人数が増えてしまうことやすでに選んだアテムを、契約後に変更したいという新郎新婦は多くいて当然のことながら変更可能です。

    変更しても変更料などは取られませんが、人数が増えればその分の飲食料金は発生します。大体の結婚式場では最終確定が2週間~1カ月前となっていますが、余裕を持って決めておくことに越したことはありません。

    結婚式のプランに関しては、変更できるかどうかは微妙なラインです。契約後に安いプランが出てくる場合がありますが、時期による割引きであるケースが多く、交渉してみても断わられる確率が高いです。

    杉崎真

    結婚式は直近3ヵ月~半年以内に挙げるとお得になる傾向があります。時間的な余裕はなくなりますが、割引額が大きいのは直前割だということは覚えておきましょう。


    値引き交渉は結婚式の契約前と契約後のどちらで行う?

    結婚式費用の値引き交渉も契約後では難しくなってしまうので、契約前に行っておきましょう。値引き交渉は契約後でもできないことはないですが、割引額が大きいのは契約前です。

    結婚式場としては契約をもらうために本腰を入れて割引きをしてくれますが、契約後に追加料金となった場合は割引きをせずそのままの金額を徴収するとことが多いです。

    結婚式の値引きに効果的なのは?

    結婚式費用を値引くのに最も効果的なものは他の結婚式場の見積もりです。「こちらの結婚式場の方が同じプランでも〇万円安いので、安くできないのならこちらにします」と言えば、ほぼ100%値引いてくれます。

    結婚式場は利益率も高く、見積もり金額も値引く前提で設定されています。値引き交渉のために最も有効なものは他の結婚式場の見積もり、いわゆる相見積もりです。

    「ここの結婚式場より安くないと決められない」ということを伝えることができれば、結婚式場も値引きせざるを得ません。それだけ1組に対する売上を結婚式場は得ています。

    相見積もりを上手く使うことができれば、結婚式場も限界まで値引きをしてくれます。もう下がらないところもまで来ると本当に下がらないので、その後の深追いはしないように気を付けましょう。


    杉崎真

    値引き交渉は大切ですが、しすぎるとプランナーがうんざりしてしまうことも。値引きの限界ラインが見えたら、他の結婚式場と比較検討していくと良いでしょう。


    結婚式場を本契約するなら半年前を目安に

    結婚式場に関しては最低でも3つ回る必要があるため、スケジュールには余裕を持って行動しましょう。結婚式をしたい日の1年程前から行動することが理想です。

    「この結婚式場と契約して失敗した」という思いをしないためにも、契約前には上記で説明したことすべてを確認する必要があります。

    もし仕事熱心で思いやりがあるプランナーが担当してくれなければ、打合せをしていても不満が出てきます。しっかりしたプランナー、結婚式場を契約前に見極めて後悔のない結婚式を挙げられるようにしましょう。