結婚式の持ち込み料はどのアイテムが対象?料金相場も解説

2023年2月28日

結婚式の持ち込み料はなぜかかる?対象のアイテムは?

新郎新婦の多くが契約前に知らずに後悔している持ち込み料の実態。持ち込み料はなぜかかり、なんのアイテムにかかるのでしょうか?

結婚式場の持ち込み料について徹底解剖!持ち込み料の詳細をまとめました。

この記事の目次

この記事を書いた人
杉崎真

2019年9月に結婚。2017年からウェディング事業のスタートアップ企業をお手伝いし、ウェディングプランナーの仕事も兼ねる。正しい結婚式の情報をお届け。

結婚式場の持ち込み料とは?なぜ徴収される?

結婚式に使うアイテムは、お金を払えば何から何まで結婚式場が用意をしてくれます。

しかし自分で作った方が割安なものや、選択肢に気に入るものがなかったりすることがあります。この際に自分自身でアイテムを用意して結婚式当日に使用することを持ち込みと言います。

持ち込み料とは、自分で用意したアイテムに対して結婚式場から徴収されるお金のことを指します。

持ち込み料がかかる理由

結婚式場はたいていのアイテムで提携している業者があります。アイテムの例でいくと、ドレスならどこかのドレスショップと提携しているというのが代表的です。

各アイテムショップは、結婚式場と提携しているために特に宣伝をしなくてもまとまった注文が入ってきます。

そのため、結婚式場に対しての感謝を込めて紹介料や手数料を支払っています。これが俗にいう中間マージンと呼ばれるものです。

ところがその結婚式場に新婦さんが着たい衣装がなく、他のドレスショップからレンタルしたいとなった場合、衣裳の中間マージンを結婚式場が手にすることはできません。

結婚式場が本来利益を出せるところから出せなくなる、ということになるので新郎新婦から払ってもらうしかない、というのが持ち込み料の基本的な考え方です。

また、持ち込み料の中には、結婚式場が清潔に保管してくれるための保管料も含まれています。

杉崎真

要するに結婚式場に各アイテムを依頼してくれないと結婚式場としては儲けが減って困るということです。しかしアイテム手配の手間をすべて結婚式場が請け負ってくれている、という良い面もあるということは覚えておきましょう。


結婚式場にアイテムを持ち込むメリット・デメリット

では結婚式場にアイテムを持ち込むメリット・デメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

アイテムを持ち込むメリット

費用を節約できる

各アイテムを自分で手配したり自分で作ったりすることによって、結婚式費用は確実に節約できます。

極端な例ですが、ウェディングドレスはネットで3~5万円程度で売られていることに対して、結婚式場でレンタルすると相場は25万円程度です。この時点で結婚式費用としては20万円も節約できる、ということになります。

好きなものを選べる

例えばドレスの場合、お気に入りのブランドがあったり、好きな芸能人がモデルとなっていてそれを選びたいと思っても結婚式場にはないというケースが多いでしょう。

また、カラードレスのラインナップが少ない結婚式場も多く、選ぶことに困ってしまうこともあります。しかし衣裳を持ち込むとなれば自分の好きなものを選ぶことができ、結婚式へのこだわりも実現できます。

アイテムを持ち込むデメリット

持ち込み料を取られる場合もある

アイテムによっては、結婚式場に持ち込む場合に金額が発生する場合もあります。持ち込み料金によっては、費用を節約するどころか高上りになってしまう場合もあるので注意しましょう。

各アイテムの持ち込み料の詳細は後述します。

準備がさらに大変になる

アイテムを持ち込むということは、自分で手配をするか作るかをしなければいけません。

結婚式の準備はただでさえ決めなければいけないことが多くて大変なので、持ち込みアイテムを増やすことによってさらに大変になってしまうことが予想できます。

結婚式場は責任を取らない

万が一持ち込んだアイテムが壊れてしまったり汚れてしまったりしても、結婚式場が同じアイテムを用意するというのは不可能です。

代わりが利くものであれば用意してくれる親切な結婚式場もありますが、ほとんどの結婚式場が持ち込んだアイテムについて責任を取ることはないと認識しておきましょう。

杉崎真

アイテムを持ち込む理由として1番多いのが結婚式費用の節約です。では、各アイテムの持ち込み料の相場はどれくれいなのでしょうか?


結婚式場で持ち込み料が発生するアイテム・相場

結婚式のアイテムの中で、持ち込み料がかかる可能性のあるものは以下のものとなります。

  • 席次表などのペーパーアイテム
  • リングピロー・ウェルカムボード
  • ムービー
  • 引き出物
  • ブーケ・ブートニア
  • 衣裳
  • ヘアメイク
  • カメラマン
  • 司会者
  • 装花
  • 料理・飲物・ケーキ
  • では、各アイテムの持ち込み料の相場はいくらくらいなのでしょうか?以下で詳細を解説します。

    各アイテムの持ち込みおすすめ度や相場料金

    ペーパーアイテム 持ち込み料金の相場:無料
    持ち込みおすすめ度:★★★

    結婚式場のペーパーアイテムは持ち込み料が発生しないことが多いです。招待状は持ち込むわけではないので確実に無料で、席次表や席札に関しても無料にしている結婚式場が多いです。

    しかし結婚式場によっては1部につき100~200円程度取られるので、ペーパーアイテムを自作したい人は必ず結婚式場に確認してください。

    最近ではペーパーアイテムの手作りキットが売られており、初心者でも簡単に招待状を手作りすることが可能です。


    ウェルカムボードなど 持ち込み料金の相場:無料
    持ち込みおすすめ度:★★★

    ウェルカムボードやリングピローに関しては自作したり自分で手配したりして、新郎新婦が持ち込むアイテムで最も多いものです。

    また、ウェルカムスペースにはウェルカムボードだけでなくウェルカムドール、イニシャルオブジェなど様々なアイテムを持ち込んでいる新郎新婦が目立ちます。

    ウェルカムスペースは自由に装飾できる結婚式場が多いので、SNSなどを参考にして装飾を楽しみましょう。

    ムービー 持ち込み料金の相場:1~2万円
    持ち込みおすすめ度:★★★

    ムービーは結婚式場に依頼すると10万円程度する場合もあり高額なので、なるべく持ち込むようにすることをおすすめします。

    持ち込み料の相場は1~2万円ですが、無料の結婚式場も多いです。ただしプロジェクタ使用料が別途発生する場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。

    ムービーの自作はさすがに無理、という場合は外部業者に依頼しましょう。外部業者に依頼しても、1本につき2~3万円程度で作成してくれるので結婚式場に依頼するよりも格安です。


    引き出物 持ち込み料金の相場:500円程度/1つ
    持ち込みおすすめ度:★★★

    結婚式場の引き出物は地元の名産品を用意したい、各ゲストに贈り分けをしたいという理由から持ち込みたいと考える新郎新婦も多いです。

    基本は持ち込みOKですが、1つにつき500円程度の持ち込み料がかかります。しかし引き出物に関しては、ゲストの荷物になることが考慮されているため宅配サービスが人気です。

    しかも宅配サービスは結婚式場に持ち込まないため持ち込み料もかからず、新郎新婦とゲスト双方にメリットがあります。


    ブーケ・ブートニア 持ち込み料金の相場:1~2万円
    持ち込みおすすめ度:★★★

    実はブーケ・ブートニアは持ち込み無料にしている結婚式場が多いので、事前に確認しておくことをおすすめします。

    ブーケは自作すると5,000~10,000円程度で抑えられて、結婚式場の相場から見ても20,000~40,000円節約できます。

    早めに作りたい場合、生花だと枯れてしまう可能性があるので、アートフラワーで作ることをおすすめします。

    衣裳 持ち込み料金の相場:ドレスで3~5万円・タキシードで1~3万円
    持ち込みおすすめ度:★★☆

    ドレスやタキシードなどの衣裳は持ち込み料がかかることがほとんどです。持ち込み料金の中には着付料金を含む結婚式場がほとんどで、当日は着付してくれるので安心しましょう。

    もし外部業者からレンタルする場合、持ち込み料を負担してくれるショップも多いです。大体が各ホームページに記載されているのであらかじめ確認しておきましょう。

    ヘアメイク 持ち込み料金の相場:3~5万円
    持ち込みおすすめ度:★☆☆

    知り合いに美容師さんがいてその人にヘアメイクをお願いしたい、という人もいるでしょう。しかしほとんどの結婚式場で持ち込み料が発生する上に、持ち込みが不可なところも多いです。

    ヘアメイクさんは単にヘアメイクだけをしているわけではなく、控え室の手配や介添えなど様々なフォローをしています。

    また、当日の照明の当たり方や結婚式場の雰囲気などでメイク方法が異なるため、ここはその結婚式場のプロに任せた方が安心です。

    カメラマン 持ち込み料金の相場:3~5万円
    持ち込みおすすめ度:★☆☆

    カメラマンの持ち込みで多いケースは、撮って出しエンドロールムービーを外部業者に依頼した場合です。しかしカメラマンを持ち込んだ場合、動けるスペースが限られていて自由に撮影ができない結婚式場もあることは覚えておきましょう。

    結婚式場のカメラマンを使うと撮影料が高額です。例えばスナップ写真のデータは10万円以上かかる、撮って出しエンドロールムービーは20万円程度かかる、というケースがほとんどです。

    しかしその結婚式場のことをよく理解しているため、どのアングルから撮影したら良いのかを1番良くわかっているというメリットもあります。

    司会者 持ち込み料金の相場:3~10万円
    持ち込みおすすめ度:★☆☆

    司会者は持ち込み自由となっている結婚式場が多いです。しかしそもそも結婚式の司会者は、自分で手配しても結婚式場で手配しても料金的に差が出ないので、結婚式場に依頼するのが無難と言えます。

    どうしても司会をやりたがっている友人がいたり、どうしてもお願いしたいプロの司会者がいる場合のみ持ち込みましょう。

    装花 持ち込み料金の相場:5~10万円
    持ち込みおすすめ度:☆☆☆

    ブーケ・ブートニアは持ち込みが可能な結婚式場が多いですが、装花に関しては持ち込みがNGな結婚式場が多いです。

    仮に持ち込めるとなっても、装花だけ持ち込んでも装飾してくれるフローリストがいなければ成り立ちません。

    よって持ち込む場合は装花とフローリストをセットでお願いする必要があり、花屋さんとしても大掛かりな仕事になるため数カ月前から依頼しなければなりません。

    料理・飲物・ケーキ 持ち込み料金の相場:持ち込みNG
    持ち込みおすすめ度:☆☆☆

    料理やケーキは衛生的な問題から基本的にどの結婚式場も持ち込みNGです。ただし野菜などの食材であれば、シェフがコース料理として出してくれる結婚式場もあります。

    また、地元のお酒なども持ち込みが可能なので、地元の特産品を使ってほしい場合は結婚式場と相談しながら進めましょう。

    結婚式場によっては、新郎新婦がライブキッチンを行うことを許可してくれるところもあるので演出として検討してみてください。

    杉崎真

    自由な結婚式場であれば、全部持ち込み無料でOKという場合もあります。自分で手配・用意するのは大変ですが、その分やりがいや達成感を得られることも間違いないです。


    結婚式場の持ち込み料は交渉で何とかなる?

    持ち込み料に関しては、交渉によって本来有料のものを無料にしてくれる結婚式場も多いです。筆者も結婚式を挙げるときに、カメラマンの持ち込みを交渉して無料にしてもらいました。

    持ち込み料の確認はもちろんなのですが、何が持ち込めて何が持ち込めないのかの確認も併せてしておくことをおすすめします。

    金額交渉は必ず契約前に

    持ち込み料は当然のことながら、その他の金額交渉に関しても契約前に行っておかなければ割引きは見込めません。

    結婚式場は契約を取るための割引きはある程度してくれますが、契約後になると割引交渉には応じてくれないと思っておきましょう。

    そのため、事前の確認を怠った新郎新婦が契約後に見積り金額が跳ね上がってしまい困ってしまうケースが多いです。

    なるべくすべてを確認してから契約書にサインしてください。見積り金額に関する注意点は、以下の記事に詳細をまとめてあります。


    杉崎真

    持ち込み料の概念を知らずに契約した後にその存在を知る新郎新婦が多いです。結婚式は、契約前にある程度の知識をつけておいた方が絶対に得です。


    持ち込み料のない結婚式場を希望する場合

    もし持ち込み料のない結婚式場を希望する場合は、結婚式場紹介所の相談カウンターを利用するか、結婚式プロデュース会社に依頼することをおすすめします。

    手っ取り早く相談カウンター利用

    結婚式サイト上では、各結婚式場で持ち込み料がかかるかどうかの記載はされておらず、問い合わせてみないとわからないです。

    しかしマイナビウエディングの相談カウンターなら、各結婚式場の持ち込み料に関しても把握しており、交渉もしてくれるので手っ取り早いです。

    さらにマイナビウエディングは、提携している結婚式場と成約すると数万円分の電子マネーがもらえるキャンペーンを実施しているので、使わないと損です。


    プロデュース会社なら持ち込み無料

    基本的に結婚式場を持たないプロデュース会社は各アイテムの持ち込み料がかかりません。自社で結婚式場を所有せずに提携という形で結婚式場を借りていて、提携業者の中間マージンもないため持ち込みが自由です。

    完全オリジナルの結婚式を目指したいのであればクレイジーウェディングがおすすめで、費用を少しでも抑えたいのならゼロ婚がおすすめです。



    杉崎真

    持ち込み料・持ち込めるアイテムは結婚式場によって様々なので、自分で1つ1つ確認するのも良いですが式場紹介サービスを使うのも1つの手です。


    各アイテムの持ち込み料は事前に結婚式場に確認!

    結婚式を行うにあたり、各アイテムを自分で用意しようとするとどのアイテムも持ち込み料がかかる可能性があることを覚えておきましょう。

    各アイテムを自作したり自分で手配すると節約にもなりますが、持ち込み料のせいでせっかくの節約が無駄になってしまう場合もあります。

    持ち込み料に関しては、結婚式場が契約前に説明してくれることはないと考えた方が良いので、必ず自分たちで確認するようにしてください。